今回の症例は上下に強い叢生(歯並びの凸凹)が見られる症例です。
患者様は高校生だったのですが、普段写真を撮るのも、写るのがあまり好きではない、
ということでした。
ご友人があゆみ歯科クリニックで矯正治療を行われており、どんどんきれいになって行っているのを見て、
自分もきれいになりたい、と思い、来院されました。
術前では、上下共に歯並びが凸凹しており、
特に左上(向かって右上)2番目の歯は中に入ってしまって、
正面から見えないほどでした。
それに対して上の3番目の歯は表側に飛び出す形になっています。
また下の左右の3番目の歯も飛び出しています。
今回は叢生の量が大きい症例でしたので、
4番目の歯を4本抜き、透明ブラケットとワイイヤーで真っ直ぐにして、
最後にゴムで歯をきれいに寄せていきました。
最初は細いワイヤーから始まります。
この症例の場合は左上2番目(向かって右上2番目)がとても中に入っていて、
最初はワイヤーがかからないので、バネのようなものを使って広げています。
その後、隙間が空いて生きてワイヤーがかかるようになったら、いよいよ全体で真っ直ぐにしていきます。
上の写真はだいぶ進んできたところです。
この後もうすこししてから、今度は3番目の歯と5番目の歯(4番目を抜いているので、和江オルト4番目の歯のことです)
の隙間を埋めるためにゴムを使って引っ張っていきます。
非常にきれいに並びました。
上下の前歯のあたりの凸凹もすべて解消し、左右のかみ合わせのバランスも良く、
とてもきれいな歯並びになりました。
2年間ほど行わさせていただいているうちに当院のスタッフともよく話したりするようになったのは、
決して慣れてきたからだけではなく、きれいになっている、という思いから明るさが増して
社交的になって行かれたからではないかと思います。
矯正後、皆様の表情が明るくなり、笑顔あふれる人生を送っていただける、そのお手伝いができれば幸いです。