こんにちは、松井山手・長尾のあゆみ歯科クリニックの院長、福原です。
セミナー・研修シリーズ②ということで、ひとつ前の記事のSJCDの次に受講したのが
訪問診療、高齢者歯科の摂食嚥下のセミナーです。
10月19日に行われたこのセミナーも以前からずっと行きたかったのですが、
該当する内容のセミナーがなかなか開催されておらず、今回いよいよ学びに行くことができました。
大阪歯科大学で行われたこのセミナーでは、訪問診療、高齢者歯科や障害者歯科での重要な考え方や診療手順などから、
摂食嚥下の機能向上に役にたつ実習まで幅広く学ぶことができました。
高齢者では摂食嚥下機能、つまりモグモグゴックンという
「噛んで、飲み込む」という機能が低下しています。
歩くのも遅くなりますし、重たいものも持ち上げにくくなりますよね。
それと同じように顎やのども弱ってくるので、
咬んだり、飲み込んだりがしにくくなるわけです。
それをそのままにしておき、どんどん摂食嚥下機能が低下すると、
軟らかいものしか食べられなくなったり、
飲み込みにくくなってしまって、自分自身が食事が嫌になってしまい、
偏食や少量食になってしまって、その結果全身の健康までもおびやかされる、
というようになってしまいます。
そこで、日々の虫歯・歯周病予防のためのお掃除はもちろん、
摂食嚥下機能を回復させるためのリハビリテーションや検査を
行うことで、その患者様の食生活を向上させたり、
その結果QOL(生活の質)自体を改善させたりすることができるのです。
あゆみ歯科クリニックでは訪問診療にも積極的に取り組んでいますが、
そこでお掃除などをしっかりとしたり、入れ歯の調整をしっかりと行うことで、
今まで刻み食だった方が通常食になったりする光景も見てきました。
これからもそういった方々を増やしていき、
高齢になっても、明るい笑顔でおいしい食事をしていただき、
人生を楽しんでいただくお手伝いができるように頑張っていきたいと思います。