ありがとう日本代表


こんにちは、松井山手・長尾、あゆみ歯科クリニックの院長、福原です。

昨日の夜は感動の夜でした。

視聴率は平均で56%だったそうです。

日本vsパラグアイ

勝てばbest8に進めるという試合です。

思えば、今回の日本代表はこれまで結果がいま一つで、先月の段階では、盛り上がりに欠ける、という報道も多く見られました。

そんな中、直前の親善試合数試合や練習試合のジンバブエ戦からメンバーやシステムを変更し、

これまで目指していた高い位置からプレッシングをかけてボールを奪い、ショートパスをつないでポゼッションを高めて徐々に相手陣形を崩してゴールに迫る、というスタイルを捨て、

相手陣では深追いせず、ハーフウェイラインより自陣でブロックを固めて、プレスをかけるのも自陣から数m入ってから、そして攻める時もカウンター志向であまり人数をかけずに個々の突破で速効をどんどん試みる、というスタイルになりました。

この変更によってポジションや動きはもちろん、メンバーも大きく変わりました。

コンディションが整わなかったこともありますが、これまでのパスサッカーの象徴であった中村俊輔選手がスタメンから外れ、アンカーとして守備的MFを一人増やす、そしてサイドバックもより守備の強い選手に、という変更です。

アンカーとしては当初、稲本選手が期待されていたのですが、コンディションや高知順化の問題があり阿部選手が起用されました。

右のサイドバックとしても今までずっと内田選手が起用されてきたのですが、より守備のできる選手、ということ、そして稲本選手と同じように高地順化の問題があり、今野選手が起用されました。

ここで聞きなれない高地順化という言葉ですが、昨日のパラグアイ戦では標高1200mのスタジアム、初戦のカメルーン戦では標高1500mのスタジアムだったそうです。

僕は学生時代、山岳部に所属していたこともあり、毎月のように登山をしていたのですが、標高1500を超えてくると、ただ荷物を担いで歩いて登っているだけでもかなり息が切れてきます。
ペースを上げすぎると立ちくらみのような症状が出る時もあるくらいです。

標高1000mを超えるところでサッカーの試合をする、全力で激しくぶつかりあいながら走り回る、というのはそれだけでもすごいことです。

日本代表の選手たちはこの高地で十分に動けるように、日本にいるときから低酸素ボンベを背負って毎日トレーニングしていたそうです。

その効果の高かった選手が今回スタメンとして起用されたのでしょう。

ところがその今野選手も直前で怪我をしてしまい、右のサイドバックは駒野選手が務めることとなります。

そしてゴールキーパーもずっとスタメン起用されていた楢崎選手が外れ、川島選手が起用されました。

FWの選手も昨年からずっとスタメンしていた岡崎選手ではなく、これまでFW(1トップ)として出場したことのない本田選手が起用されました。

通常のチームなら、直前でこれだけのシステム変更、メンバー変更を行えば全く機能しなくなり、あるいは意思疎通を欠いてしまい、空中分解していてもおかしくありません。

ところがいざ始ってみると、カメルーン戦の快勝、敗れはしましたがオランダ代表との熱戦、そしてデンマーク戦の激勝と、とてもスペクタクルな展開となりました。

世界相手に本田選手、松井選手、大久保選手、達の個々の突破、力が十分に通用し、川島選手、中澤選手、トゥーリオ選手、長友選手、駒野選手、長谷部選手、らの組織的な守備が相手の跳ね返し、その間を遠藤選手が巧みに行き来する、という見ていて爽快な戦い方でした。

こうして迎えた昨日のパラグアイ戦。

パラグアイも今の日本と同じく、守備をしっかりと固め、速効をしてくる、という似たタイプ同士の展開となりました。

また、決勝トーナメントということで後半終了時に結果が出なかった場合、合計して30分の延長戦がある、ということを想定してか前半はとても抑えた試合展開でした。

そして後半、日本は運動量を増やしてチャンスを作り、岡崎選手、中村憲剛選手などを投入し攻撃をしかけるも、相手の攻撃も激しく、延長戦へ。

延長戦では玉田選手の、まるで前回W杯のブラジル戦を思い出させるようなチャンスがありましたが、これも決まらず、PK戦へ。

このドキドキする展開。

みなさまもTVの前で心臓が高鳴ったのではないでしょうか?

それくらい本当に一進一退の、緊張感のあるすごい試合、いや、すごい闘いだったと思います。

1人1人が全力でプレーし、それでいて全員が1つの方向性を向いて、チームワークも完璧な、120分。

内容は泥臭くても、とても美しい映像を120分間見ている、そんな気分にさせてくれましたし、

そんな中に自分も入り込んでいける、そんな時間を日本代表からプレゼントしてもらったような気がしました。

結果はPK戦の末敗れはしましたが、その敗戦はあまりにも輝かしいものであったのではないかなあ、と思います。

PK戦の前に全員で円陣を組んでいる姿、
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試合後、涙を流す駒野選手を同じく涙を流しながら支える松井選手、

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そこに努めて笑顔で話しかける稲本選手、

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思わず涙が出るシーン、グッとくるシーンが多く見られました。

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それはみながチームとして全員が本当に死力を尽くして闘っていたからだと思います。

その思い、その熱意が莫大であるからこそ、TVを通してその感動、その感情、その高揚、というものが伝わってきたのだと思います。

大会直前までメンバーが入れ替わり、サブになった選手、直前でスタメンになった選手、みんなが1つになって闘う姿、みんな抱き合う姿、みんなで励ましあう姿、みん
なで胸を張る姿、

とても勇気をもらえる、夢をもらえる、元気をもらえる、そんな本当に充実した120分間でした。

チームスポーツ、チームワーク、という点ではあゆみ歯科クリニックも同じだと思います。

Dr,衛生士さん、歯科助手さん、受付、業者さん、

それぞれがそれぞれの役割を全力で果たしながら、お互いのことを考え、お互いを支え、お互いを励まし、お互いを高めあえる、そんな組織であればいいなあ、と思います。

そんな組織であればきっと、ご来院される皆様にも最高の医療、最高のサービスをご提供できると思いますし、皆様にご満足いただけるのではないかと思います。

日本代表のみなさま、素晴らしい時間を与えていただき、本当にありがとうございました。

京都 松井山手 八幡 京田辺 あゆみ歯科クリニック